日光皮膚炎(サンバーン)について
2013年3月12日
紫外線は、太陽光の約6%を占めます。紫外線は生物学的作用によって長波長紫外線(UVA)、中波長紫外線(UVB)、短波長紫外線(UVC)、真空紫外線に分けられますが、地上に到達する紫外線は、UVAとUVBです。
紫外線量は季節、緯度等によっても異なります。しかし紫外線は「百害あって一利のみ」といわれています。唯一の有益作用であるビタミンD3の生合成も日常的な日光暴露において達成されており、あえて紫外線にあびる必要はありません。特にUVBは皮膚の表皮部分にほとんど吸収され皮膚への様々な悪影響を及ぼします。
夏は誰もが帽子などでなるべく紫外線を避けようとしますが、春は気温はまだ高くないので対策を怠りがちです。しかし、4月になると紫外線は、冬の約3倍ほど増えますので、戸外での作業で日光皮膚炎(サンバーン:赤い日焼け)を起こしやすくなります。
紫外線のスキンケアで最も大切な事は日よけです。サンバーンの原因であるUVBは衣類で70%カットされます。1日中、戸外で活動する場合はUVBをカットするサンスクリーン剤の使用が望ましいです。外用サンスクリーン剤は皮膚過敏症やTPOに応じて(アウトドアではSPF30以上、日常生活ではSPF15以上のものが推奨されている)使い分けることが必要です。サンバーンの治療は早めの冷却とステロイド外用剤を塗ることになります。
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