ステロイド外用剤のウソとホント?No.2
2013年2月14日
ステロイド外用剤を中止すると、リバウンドが起こる?
正解は、「ウソ!」
使用法が適切でないと、症状が悪くなることもありますが、それを「リバウンド」とはいいません。
慢性の病気では、症状が落ち着いているようにみえても、病気としては続いているわけです。したがって、自分勝手に判断して、ステロイド外用剤をはじめとした治療を中止すると、病気は再び勢いを増して、時にはとてもひどい症状になってしまいます。これをステロイド外用剤のリバウンドと一般的に呼んでいることがありますが、これは間違いで、中止の仕方が適切でないために、単にもともとの病気が悪化したものです。
リバウンドとは、ステロイドの内服や注射での治療を続けているときに、突然中止することによって、もともとの病気の症状以外に、全身的な強い症状が現れることをいい、ただ単に病気が悪化することをいうのではありません。
ステロイド外用剤でいわれているリバウンドのほとんどは、もともとの病気の症状が強くなったものと考えられます。症状を悪化させないためには、自分の勝手な判断でおくすりを中止することなく、医師の指示どおり、上手に減らしていくことが大切です。
(ステロイド外用剤のウソとホントより(鳥居薬品株式会社))
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